形を教えないテニスコーチが考えるイチローの凄さ

先日イチローの引退が報道されましたが
イチローって今更ながらスゴイです…

https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20180426_2708.html

何が凄いのか、華々しい記録に関しては↑を御覧ください。

こんな記録を出すイチローですが
この要因はどこにあったのか考えてみました。

有名ですがイチローの卒業論文です。

僕の夢

ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校でも全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3才の時から練習を始めています。3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。
だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。

ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。ぼくがじしんのあるのは、投手と打げきです。去年の夏ぼくたちは、全国大会へ行きました。そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバ-1投手とかくしんできるほどです。打げきでは県大会、4試合のうちに、ホ-ムランを3本打ちました。そして、全体を通して打りつは5割8分3りんでした。このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは1年間まけ知らずで野球ができました。
だから、このちょうしで、これからもがんばります。

そして、ぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、お世話になった人に招待券をくばって、おうえんしてもらうのも1つです。とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。

鈴木一朗

出典
イチローの卒業文集: Ultimate Challenger’s Diary

これだけ理路整然と自分自身のことを客観的に見れていることにも驚きですが、
必見すべきは目標に向かっての現実味です。

裏付けとでも言うのでしょうか?
これだけ実現しそうな書き方も他にありません。

これを読んでふと思ったことなんですが、
優勝が目標と口に出来る選手ってどれくらいいるのでしょうか?

冗談半分でなく”真剣に”口に出来る人はそういないと思います。

なぜ出来ないかというと後ろめたさがあるからです。

サボりや妥協など
どこかで自分に逃げ道を用意した練習をしているからではないでしょうか・

イチローがこの卒業論文を書けた理由は
「それだけ追い込んだから」
シンプルにこれだけだと思います。

練習時間だけでなく、練習の負荷、
そして練習時間以外にも野球のことを考えるほど
自発的に取り組んでいたと思います。

僕がこの卒業文集を読んだときに思ったことは
「これ事業計画書やん…」
でした。

なにか新しい事業を始めるときに
上司や銀行の対して作るものが事業計画書ですが、

これは
「それならやってもイイよ!」
と相手を説得できるものを用意しないといけません。

それに必要なのは
・なにがしたいのか(目標)
・なぜ出来ると思うのか(戦績)
・そのためになにをしているのか(日々の努力)
といったことの説明。

とくに根拠の部分をしっかりと説明できなければなりません。

こう見るとイチローの卒業論文って
事業計画書だと思いませんか?笑

話は変わりますが、
この3月は試合の各都道府県で全日本ジュニアにつながる大きな大会がありました。

勝ち上がるためには
各都道府県大会で平均するとベスト8、
関西ジュニアなどの地方大会でベスト8
というのが一般的に必要とされています。

「関西ジュニアが目標!」
というと口当たりは良いですが、実際は都道府県大会でベスト8が目標というのと同じです。

優勝を目標に出来なかった原因はなんですか?

今一度胸に手を当てて考えてみてください。

ちなみにこれってジュニアだけではありませんよ。

大人の方も同じです。
練習時間には限りがありますが
質はいくらでも上げることが出来ます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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